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 中津川 浩章 (なかつがわ ひろあき)

美術家 アートディレクター

みずからアーティストとして活動。記憶・痕跡・欠損をテーマに、ブルーバイオレットの線描を主体としたドローイング・ペインティングによる多くの作品を制作・発表。国内外で個展・ライブペインティングをおこなう。

障害がある人たちの表現活動を長年にわたりサポート。当事者、支援者、障害のあるなしにかかわらず子どもから大人まであらゆる人を対象にしたアートワークショップを全国でおこなう。福祉施設のアートスタジオディレクション、展覧会の企画・プロデュース・キュレーション、公募展選考委員、バリアフリーの制作サポート教室など。

美術、福祉、教育、医療、さまざまな分野で「アート」の意味を問い直し、社会とアートをつなぐ活動に取り組む。
 

20年にわたり専門学校や大学で美術・デザインの専門教育に携わってきた経験から、現代アート、美術史、アウトサイダーアート、インクルーシブ教育などをテーマに、美術館、大学、福祉施設、特別支援学校、企業など、さまざまな場で授業・レクチャー、講演セミナー、執筆等をおこなう。

 

 

1958年生まれ 

和光大学芸術学科卒

合同会社 表現活動研究所ラスコー/代表

NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事

一般社団法人Get in touch/理事

一般社団法人Art InterMix/代表

一般社団法人Arts Society Asian Network/理事

社会福祉法人みぬま福祉会・工房集/アートディレクター

社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル/理事/アートディレクター


 

主なしごと(抜粋)
埼玉県障害者アート企画展(2012~)/アートディレクター・キュレーター 
川崎市岡本太郎美術館「岡本太郎とアールブリュット」展(2014)/キュレーター
「about me~わたしを知って~」展(国際障害者交流センタービッグ・アイ)(2015~)/アートディレクター・ファシリテーター
Art to you!東北障がい者芸術全国公募展(2015~)/選考委員
金沢21世紀美術館「ビッグ・アイアートプロジェクト」展(2016)/アートディレクター 
韓国ドリミ美術館 アートセラピーワークショップ(2017)/ファシリテーター
日本財団DIVERSITY in the ARTS公募展(2018~)/選考委員・アートディレクター
宮崎県国文祭・芸文祭障がい者アート展(2020)/選考委員 
愛媛県障がい者アート展(2021~)/選考委員 
神奈川区民文化センター「感覚をひらき、こころをひらく」展(2022~)/キュレーター
アートパラ深川大賞全国公募展(2022)/選考委員
第24回静岡県障害者芸術祭(2022)/プログラムアドバイザー  

 

バリアフリーアートスタジオ「エイブルアート芸大」(東京)/ファシリテーター

PARC自由学校講座「表現することは生きること」(東京)/ファシリテーター

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可能性を切り開くもの

障害のある方の表現活動において、クオリティの高い作品そのものが生む芸術的価値はもちろん大切です。そして同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのは、もうひとつの言語としての価値です。

重度の障害があってうまく意思疎通ができないと思われている人たちにとって、表現活動は、とても重要なコミュニケーションツールになります。そのコミュニケーションが可視化されたものが、障害がある人たちにとっての、いわゆるアート活動なのではないでしょうか。

このことは、福祉の世界においてだけでなく健常者の世界においても、じつは大きな意味を持ちます。生きることの痛み、その痛みこそが、障害の有無に関係なくアートを生み出すということ。痛みこそがアートの可能性を切り開くものなのです。

アートは希少性と才能の世界、福祉は平等性と公平性で成り立つ世界。交じり合わない平行線のような二つの世界が、深い場所で融合し、新しい価値を生み出しているのです。

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